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第2回全日本民医連青年社保セミナーに参加して

2013年10月31日

 

 

2013年10月23日から25日に熊本県水俣市で行われた、全日本民医連青年社保セミナーに参加させていただきました。

今回のセミナーは、「社保活動をこれから推進していく青年担当者を養成していく」「経験の浅い担当者のレベルアップをはかる」「担当者どうしの経験交流をはかり、全国的な担当者のネットワークを作る一助とする」という目的で開催され、水俣病について学習してきました。

 

 

 

 

【1日目】

水俣病について、熊本中央法律事務所 事務長の中山裕二氏には「水俣病に向きあって」という内容で、水俣協立病院 元総看護師長の山近峰子氏には「民医連に支えてもらった水俣病患者家族の想い」という内容で講演していただきました。

 

 

 

 

 

 

 

講演を聞くまで、水俣病についての知識は学生の頃に授業で学んだことぐらいで、もう終わっている過去の公害病だと思っていました。しかし、水俣病は過去のことではなく今現在も続いていることを知り、驚きました。公式認定をされてから57年が経っていますが、特措法により対象地域が限定されている為、感覚障害があっても水俣病と認定されない方がいるそうです。対象地域拡大のため、今も国・県・チッソを相手に戦っています。水俣病の過去から現在を学ぶことができ、とても勉強になりました。

 

【2日目】

フィールドワークを行いました。実際にメチル水銀化合物が工業排水とともに排出されていた、水俣病の原点の地である“百間排水口”を見に行った際、排水口の大きさに驚きました。また、水俣病資料館では語り部を聞かせていただきました。水俣病と認定されたご家族を持つ方に、水俣病と向き合ってきた過去について話していただきました。当時の生活、水俣病の症状、周囲からの差別や偏見など、涙ながらに話して下さり、私自身も辛くなりました。もっと早い段階で水俣病を公式認定し、嘘偽りない情報を公開することによって、周りの認識や行動がかわっていたのではないかと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【3日目】

「権利としての社会保障」という内容で、全日本民医連理事の田中昭彦氏に講演していただきました。事例をあげながら話してくださいました。そのため、難しい内容でしたが理解しながら聞く事ができました。経済的理由で、病院に行くことのできない方・手遅れで亡くなられている方が増大している事実を知り、少しずつでも減ってほしいと思いました。

 

このセミナーを通して、初めて水俣病と向き合うことができました。実際に現地に行き学習することで、分かったことがたくさんありました。多くの方に水俣病の症状が発症しているにも関わらず、チッソは原因がチッソにあると分かっていたのに、利益を追求し続けるために安全を犠牲にしていたことを知り、強い憤りを感じました。このような過ちを繰り返さないためにも、私達になにが出来るのか班の方と考えました。強大な力を持つ企業や国を相手に戦うには、それらを規制する法律が必要です。そのためには、せめて最低限の知識は学び、選挙などの政治に参加することが私達に出来ることと考えました。そこから、何事に対しても興味・関心を持つ事の大切さを学ぶことが出来ました。

日々の業務の中でも、いろいろなことに興味・関心を持つように心がけていきたいです。

 

minami

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