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第20回中四国地協薬剤部門交流集会

2017年12月22日

11月25日~26日の2日間にわたり岡山県ピュアリティまきびで行われた第20回中四国地協薬剤部門交流集会に参加してきました。

1日目は林道倫精神科神経科病院の北山幸雄医師による学習講演でした。演題は「摂食障害 自己破壊がもたらす平安」でした。副題の「自己破壊がもたらす平安」を最初に見たときは「自己破壊」と「平安」が結びつかず、モヤモヤと疑問に思いながらも講演がスタート。普段の業務では接することのない摂食障害ですが、その分類・病態・診断・治療などについて話され自分がイメージしていた摂食障害とは実際は全く違うことを知ることができました。摂食障害の患者は食べないこと(痩せること・体重を維持することなど)に価値を見出し、それを達成することで満足感が得られるので自己破壊が心の平安につながっている。講演の最後には副題の「自己破壊がもたらす平安」の意味を理解することができました。

 続いての各県連から9つの演題発表。中でも特に印象深かった発表は香川の高松協同病院の「褥瘡治療に携わった1症例」の内容でした。褥瘡のある症例において薬剤師が薬剤選択へ関与しや他職種と連携することで褥瘡の改善につながっていく経過をわかりやすく示されていました。他の演題についても興味深い内容ばかりでとても勉強になりました。

 夜の交流会では岡山県連によるうらじゃ踊りや豪華景品をかけたゲーム大会などで大いに盛り上がりました。同じテーブルになった方の中には同じ大学卒の方がおられ、大学の話で盛り上がったり、大阪から鳥取にIターンで就職した若者の話を聞いたり…..。色んな人との交流を通して有意義な時間を過ごすことができました。

 2日目の前半は1日目の学習講演と各県演題発表の内容についてのグループ討論と後半はグループ毎に割り振られた2つのテーマについての課題討論でした。前半の討論ではやはり摂食障害などの精神疾患患者への薬剤師としての対応の仕方を中心にお互いの意見を出し合ったり、各県連の発表についてグループメンバーそれぞれが気になった内容について話し合うことができました。後半の討論では「人材育成と確保・調剤補助者問題」と「病院薬剤師‐薬局薬剤師の相互協力」の2題について話し合いました。

 この2日間を通して普段は顔を合わせることのない仲間と交流し、これからの薬剤師としての在り方や向かっていく方向について改めて考えるきっかけとなりました。

(BY NAOKI)

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