第8回 中四国地方協議会保険薬局事務職員研修交流集会
6/20、21の2日間で保険薬局事務職員研修交流集会に参加してきました。
今回の開催地は阿波踊りで有名な徳島県で行われました(^^)❤
1日目は職業病の根絶に向けて「建交労のたたかい」「振動病について」の講演を聞きました。
建交労のたたかいでは労災訴訟に至るまでの流れ、民医連、院所との共同・共闘で労働災害・職業病根絶への取り組み、院所に対する要望、要請交渉やトンネルじん肺闘争についてお話しを伺いました。 ちなみに建交労とは全日本建設交運一般労働組合の略称で、憲法で保障された労働組合です。
また振動病についての説明では振動工具を使用し続けた結果、体の末端に正常に血液が循環しない末梢循環障害、手指のしびれ、知覚が鈍い等の症状が起こる末梢神経障害、手指・ひじの関節の痛み、変形が強くなると尺骨神経麻痺、進行すると手指の筋肉がちぢんで「わし手」になる労働機能障害と様々な障害があるという説明を受け、建交労の方や労働者の方々のご苦労が伺えるお話しを聞くことが出来ました。
講演を聞く中で一番印象に残ったのは、労働者の方は職人気質で仕事に誇りを持たれているため、職業病により症状が出て初めて職人として一人前と思われている方がいらっしゃると聞いて、労災に対する捉え方に違いがあることに驚きました。
その後、グループワークでは自分の薬局の良いところについて意見を出し合い、魅力ある薬局について討論しました。改めて自分の職場の良いところを見つめ直すと同時に他薬局の参考にしたいと思える意見を聞くことが出来て、とても有意義な時間となりました。
夕食交流会ではグループ対抗で、制限時間内に酢橘しぼりを行い、その重さを図って競い合いました。最下位のチームは罰ゲームとして酢橘を炭酸水で割って飲むことに…意外と美味しいという感想が?
その後、旅館の方の計らいで阿波踊りを観覧させて頂き、そのまま皆で阿波踊りをする賑やかな会となりました。初めての阿波踊りは、中腰でがにまたという厳しい体勢だったため長時間は続けられないなぁ…。と思いながら意外と長い阿波踊りの時間にヘトヘトになりました(-Д-;)ノ
二日目はかつて大量の出稼ぎ者がいて振動障害・じん肺患者が発生した県西部地域にある西部診療所で所長をされている石川長英先生の講演でした。この地域は土地柄に恵まれず、農業や漁業では暮らしが成り立たないため、トンネル労働による出稼ぎが盛んになったそうです。患者さんは療養を妨害するような行為(からだを冷やしてはいけない。バイクに乗ってはいけない。タバコを吸ってはいけない…)は厳しく禁止されており、社会復帰にとても努力をされているそうです。西部診療所ではバケツに温めた蝋を入れてその中に手を入れるなどの温熱療法を行ったり、健康相談会を定期的に行っているそうです。また振動障害者社会復帰事業団『西部農園』を発足させ野菜づくりやそば作りをしてリハビリされているそうです。 数多く患者さんの診療に尽くしてこられた先生の話は病気の悲惨さを痛感しただけでなく、国の責任、企業への責任を問うことの必要性を感ました。私たちも民医連の職員として今後の患者さんへの対応に活かしていきたいと思う内容でした。
講演後は実際に振動工具を使ってみました。 チェンソーで木を切ってみたり、削岩機で岩を削ってみたりと自分の体を支えることで必死でした。腕だけではなく肩まで振動が伝わってくる工具もあり毎日の仕事で長時間使っている建設業の方たちのご苦労がとてもよく分かりました。
ドレミ薬局にも職業病で苦しんでいる患者さんが多く来局されています。 改めて、患者さんの状況を知り、患者さんの立場で物事を考えるという原点を再確認しました。
帰りは香川県にある小縣家(おがたや)といううどん屋さんに寄り道をして帰りました。 人気店というだけあって、到着した時には行列ができていました。 みんなで名物のしょうゆうどんを注文。まず運ばれてくる大きなだいこんとおろし金にビックリ。
自分たちでだいこんをおろして、しょうゆをかけて食べるというおもしろいお店でした。
コシがあってとても美味しくいただきました!ご馳走様でした~
By:Kotoe&Tomomi